衛生センター(し尿処理施設)の概況

構成市町佐久市(望月地区)・東御市・立科町
所在地長野県東御市下之城1400-2
TEL.0268-67-2128
敷地面積141,349.71m2
建物処理棟  1,212.68m2 鉄筋コンクリート造
管理棟  60.00m2
付属施設 155.96m2
当初開設昭和40年8月竣工
設計施工株式会社セキスイエンバイロンメント

施設改築

実施年度昭和57・58・59年度
竣工昭和59年8月31日(性能試験完了)
処理方式低希釈法二段活性汚泥処理方式
処理能力45kl/日
事業費637,641千円

施設改修

実施年度平成14・15・16年度実施
総事業費365,925千円
竣工平成17年3月31日(性能試験完了)
処理方式低希釈法二段活性汚泥処理方式
処理能力25 kl/日(平成17年4月1日より)

施設改修

実施年度平成27・28年度事業実施
総事業費73,926千円(東御市)
竣工平成29年3月22日
処理能力36kl/日(東御市東部地区のし尿等受入れに伴う能力増強)

施設の概要

本施設は、36㎘/日のし尿および浄化槽汚泥を厚生省「し尿処理施設構造指針」に準拠した、低希釈二段階活性汚泥法処理方式により、処理する施設であります。投入されたし尿および浄化槽汚泥は、処理放流水と、濃縮汚泥になり、広域処理場に送り、安定的に処理されます。

放流水質

BOD10mg/ℓ以下
COD10mg/ℓ以下
SS10mg/ℓ以下
T-N20mg/ℓ以下
T-P1mg/ℓ以下
色度30度以下
PH5.8~8.6
大腸菌群数3000個/mℓ以下

設備の特長

生物脱臭装置

受入槽、貯留槽等の高濃度臭気を曝気槽内活性汚泥の空気源として使用し臭気を汚泥に吸着させる生物脱臭法を採用し、これまでの方式に比べより高い除去率(99%以上)と使用薬品が皆無となり経費が90%減となりました。

機械曝気装置

曝気槽内に、これまでの散気管方式に対し4倍の酸素溶解効率をもつ水中機械曝気装置の採用で電力費が半減されました。

受入・前処理設備

し尿は、バキューム車により、水封投入口から、沈砂槽へ投入されます。沈砂槽では、投入し尿中の砂利金属類を沈降させ、除去します。受入槽のし尿は、破砕機により粗大夾雑物を均一に破砕し、夾雑物除去装置へ送られ、夾雑物を除去します。夾雑物除去後のし尿は一時貯留槽へ貯留されます。除去夾雑物は、加圧脱水機で脱水され、場外へ搬出し処理します。

一次二次処理設備

貯留槽のし尿は、ポンプで定量的に第1攪拌槽へ投入され、第1曝気槽、第2攪拌槽、第2曝気槽へと順次送られます。ここで曝気、攪拌し、それに伴う微生物の動きによって、BODの除去及び硝化脱窒素処理がなされます。微生物処理後の汚水は、沈殿槽で沈降汚泥と上澄水に分離します。汚泥は濃縮し、隣接する広域処理場へ、上澄水は、高度処理設備へ送られます。

高度処理設備

上澄水は薬剤添加による凝集沈殿処理または分離により、リン及び浮遊物を除去し、更に沪過活性炭装置で色度、CODの除去を行います。高度処理後の水は次亜塩素による消毒後、放流します。

脱臭設備およびその他施設

高濃度臭気は生物脱臭装置により除去し、中低濃度臭気は活性炭と水清浄により処理し、大気放出します。